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つゆ時の髪のお手入れ
梅雨に入り湿気の多い季節になりました。髪は空気中の水分を吸い込みやすく、くせやうねりが髪の表面に出て思うような髪形を維持するのが難しくなります。
くせ毛には二つのタイプがあります。一つは毛根部分が曲がっている場合。生えてくる毛の断面積が円形ではなく楕円形などゆがんでしまい、毛がねじれてくせ毛になってしまうタイプです。もう一つは、毛髪内部の構造が不均一な場合。髪には親水性と疎水性コルテックスが含まれていますが、そのバランスが不均一だと成長速度や親水性の違いにより、髪の伸び方や湿度によって差が出て、くせ毛やうねり毛となって現れるタイプです。
サロンでは、くせ毛やうねり毛で困っている方にストレートパーマか縮毛矯正をお勧めしています。縮毛矯正は、毛髪内部の結合をパーマ液で変化させて、アイロンで強制的にストレートにして再結合します。仕上がりはサラサラですが、コーティング剤がはがれてくると手触りが悪くなってきます。また表面をコーティングしてしまうのでパーマがかかりにくくなります。
髪全体が真っ直ぐになりすぎるのがいやな人は、毛先をはずしてもらいストレートパーマや縮毛矯正を頭の鉢上のみとか、顔のまわりのみとかをかけ、毛先はデジタルパーマをかけるのもいいと思います。どのような髪の状態にしたいかスタイリストさんに相談してみてください。
縮毛矯正やストレートパーマをかけるほどではないという方は、スタイリングの仕方がキーポイントです。髪が乾燥していると空気中の水分を吸いやすくなるので、髪の化粧水でしっかり水分補給してからドライヤーをかけましょう。この時毛先のパサツキやダメージが気になる人は、毛先に髪の補修液や髪の美容液をつけてからドライヤーをかけます。ドライヤーをかける時は風向きに注意です。なるべくキューティクルにダメージを与えないように、常に根元から毛先に向かってかける。この時、もう一つの手で髪を少し引っぱりながらテンションをかけて乾かすと多少のうねりは解消されます。最後に髪にボリュームがあり、困る方は膨らみやすい頭の鉢の部分を手で数秒間おさえてあげる。柳屋本店「椿ちゃん」シリーズには、化粧水、美容液、補修液など湿気対策に対応できる製品が色々ありますので、製品情報をご覧くださいね。
これからの流行は、冬から続いて裾重めのAラインで耳下カールやボブが健在です。カラーは肌色を綺麗に見せるツヤ感があるオレンジ色がお勧めです。オレンジ色は、肌のくすみやシミを飛ばしてみせる効果があります。ベースが暗い色の方も顔周りのみハイライトとして入れてあげると垢抜けて重くなりません。