期待しないから、ポジティブになれる。幸せは自分でつくる。

かわいくなりたい女の子を応援し、自身もその生き方を実践する佐藤ノアさん。
前編ではヘアやメイクに対するご自身の思いを語っていただきました。
後編では、ファッションやライフスタイル、最近気になるSDGsのこと、そして今後のお仕事について前半に引き続き、お話をうかがいました。

NOAH SATO佐藤ノア
1997年7月9日生まれ。北海道出身。バンド活動を経て2020年よりソロアーティストとして音楽活動を開始。作詞作曲も自ら手がけ、2021年には初のソロライブを開催。モデル活動ほか、アクセサリーブランドや香水、カラーコンタクトレンズなどのプロデュースも手がける。Instagramのフォロワー数は約55万人。美容系YouTuberとしても活躍し、10〜20代を中心に多くの支持を得ている。

コーディネートは、ヘアスタイルから決める。

椿ちゃんとCOHARUのコラボビジュアルも務めていただいていますが、
「COHARU」はツヤ感やウェット感など、仕上がりを選べる点にこだわっています。
ご自身はどのようなスタイルがお好きですか?

ヘアスタイルはコーディネートの一部と考えているので、ファッションによって変えています。大人っぽいスタイルのときもあれば、フェミニンなスタイルのときもあり、ファッションや気分に合わせて仕上がりを使い分けられるのは嬉しいですね。

例えばどんな気分のときに、どんなヘアスタイルを合わせますか?

そうですね、かわいらしいコーディネートのときは、柔らかな質感でフワッと、大人っぽいスタイルのときはウェットな質感が好みです。でもどちらかというとヘアスタイルを先に決めてから、コーディネートを考えることが多いかもしれません。「今日は髪を巻きたい気分だからワンピースにしようかな」、という感じです。

雨の日はあえて白を着る。

以前のインタビューで、雨の日は白い服を着るとおっしゃっていたのが印象的でした。

雨の日って暗い服になりがちですよね。だから私は逆に白くしたいと思って。でも当たり前ですが、けっこう汚れるんですよね(笑)。着た後はすぐにクリーニングに出しています。

オフの日も、オシャレをして出かけることが多いんですか?

いや、そうでもないですよ。仕事が続いているときは、髪を休ませてあげようと思って、スタイリングをしないこともあります。オイルだけささっとつけて、帽子を深くかぶってそのまま出かけちゃいますね。家にいることも多いです。

オーガニックをお取り寄せ。

おうち時間が増えたこの機会に、料理を始めたそうですね。

そうなんです。最近、オーガニック野菜の定期便を始めました。月に1度届くのですが、いろいろな野菜が入っていて、自分では選ばないような珍しい野菜がくるので楽しいです。

届いておもしろかった野菜はありますか?

見たこともない変なカタチのお芋が届き、驚きました。なんていったかなぁ。レシピも一緒に入っているので、それを見ながら料理したら美味しかったです。レシピがあると、便利ですよね!

料理は頻繁に作られるんですか?

仕事が遅いとき以外は、けっこう料理していると思います。忙しいときは外食しちゃいますけど、こうしようと決めたりはしないです。

何が入っているか分からないからハッピー。

食材もオーガニックにこだわって、自分で作ると安心できますよね。

安心感はありますね。あとは単純に、オーガニックという響きに惹かれて買っています(笑)。でもどうなんですかね、スイーツのレシピをみると「こんなに砂糖を入れるの!?」って驚くことはありませんか?自分で作るからこそ分かる、怖い事実…。逆に外食のときは、何が入っているかあまり考えずにフラットに食べちゃいますね。「外食最高!」ってハッピーに食べられる。

自炊も外食もそれぞれの良さがあって、どんなときも楽しむポジティブさが伝わってきます。ところで得意料理はありますか?

餃子をよく作ります。繰り返しの作業はあまり得意ではないのですが、餃子作りは唯一できる作業かもしれません。あとは和食が好きでお米をよく食べます。白いごはんが好き。玄米もよく食べます。

マイペースにグルテンフリー。

お米、玄米といえば、グルテンフリーも取り入れていらっしゃるとか?

取り入れているというほどストイックにはやっていないのですが、体質なのか、小麦粉の食品を食べるとパフォーマンスが下がっちゃうんですよね。眠くなったり、だるくなったり。なので、なるべく小麦粉を食べないようにはしています。「体に疲れが溜まってきたから、やめておこうかな」くらいの緩い感じです。友達と一緒に食事をするときは気にせず一緒に同じものを食べますし、仕事の合間にいただくお弁当も、みんなと同じものを食べています。

実際に小麦粉を控えると、体の変化はありますか?

そうですね、グルテンフリーにすると体がちょっと軽くなる気がします。あくまで私の感覚的なものですが。自分で暗示にかけているという話もあります。プラシーボです(笑)。でも、小麦粉を抜くと食後でも眠くならないので、効果はあるのかなぁ。まあこれもお守りみたいなものですね!

SDGsは自分らしく。

食へのこだわりをうかがいましたが、いま社会では将来的な食糧危機や 環境破壊を含め、SDGsへの関心が高まっています。
意識されていることはありますか?

SDGsという言葉を、私もよく耳にするようになりました。取材でも聞かれる機会も増えましたし。でもあんまり大きなことは自分ではできないとも思っていて。すごく小さなことですが、先ほど料理の話もしましたが、繰り返し使えるラップを最近買いました。あとはラベルレスの商品を買うようにしています。まだ「マイボトル」はできないのですが、日常でできることからちょっとずつ始めて理解を深めたいです。

若いファンの方が取り入れやすい行動を自ら発信していく、という考えはありますか?

それぞれの立場によってできることと、できないことがあるので、「私はこれをやってるよ!(だからみんなもやって!)」というのは違うと思うんですよね。これは聞いた話ですが、会社ではペットボトルは禁止だけど家では飲むという方がいて、それはちょっと違うと感じます。校則みたいですよね。誰かに言われてやるのではなく、できることを自分の意思で行動すること。意識を変えることが、本来のSDGsなんじゃないかなって思います。

ポーズにしない、ということですね。

あとは知ること。私もSDGsについて自分なりにいろいろと調べました。無関心なのはいけない気がします。世の中にこんなことがあるんだと、アンテナを張る。といっても流行りの単語みたいになったり、コンテンツっぽくなったりするのは違いますよね。

仕事の基準は、興味が湧くかどうか。

次はお仕事の話をうかがいます。モデルや音楽活動、商品プロデュースなど幅広くご活躍されていますが、仕事を選ぶ際の基準はありますか?

興味が湧くかどうか、という点は大切にしています。あとは自分にできるかどうか。得意なところを活かしたいので、その基準で仕事を選ぶことは多いですね。

これまでの仕事の中で、好きなものはありますか?

今まで取り組んできたことは、どれも好きです。音楽もモデルもアクセサリーや香水のプロデュースも全部楽しいですね。やりたいことができる環境に感謝しています。

やりたい仕事をつかむコツはありますか?

「実現したいことを言葉にする」というのは意識しています。ありがたいことにTwitterやInstagramなど、多くの方にみていただいているので、自分がやりたいと発すると、関係者の方に届く可能性は高いです。プリ機のモデルをやりたいとずっと言っていたら、それも実現できました。希望を言葉にして損することってまずないですよね。だからみんなもどんどん、やりたいことは声に出したほうがいいと思います。

嘘はいつか必ずバレる。

お仕事をする上で大切にしていることはありますか?

仕事に対しても、ファンの方に対しても嘘はつかないと決めています。これが一番大事。だからほんとに好きなことじゃないと仕事にできないし、ファンの方にも薦めることはできないですよね。

仕事となると「嘘も方便」というシーンもあるかと思うのですが。

嘘をつくくらいなら、最初から言わない。「ごめん言えない」って、はっきりいいますね。嘘って必ずバレるんですよね。だから良くないものを良いとは言いたくないです。私はファンの方と信頼でつながりたいんです。だって私のために時間も、お金も使ってくれているんです。その信頼を裏切るようなことはしたくない。友達と一緒。自分で言うのも変ですが、正直すぎて「塩対応」とファンの方から言われることもあります(笑)。

幸せのハードルを、下げる。

ここまでお話をうかがって、とてもポジティブな方だと感じます。
秘訣などはありますか?

「人に期待しない」ですかね。

真逆のような回答です(笑)。

いや、でも人に期待するから、がっかりすることも増えるんですよね。人に期待しなければ、何かしてくれたときにラッキーってなりますよね?幸せのハードルを下げておくんです。自分の幸せは自分でなんとかするほうがいいと思うんです。だからケアをして自分をかわいがってあげるんです。幸せばかり続くのもあまりよくないので、ちょっとしたアンラッキーもありつつ、そうすれば小さなことでも幸せのありがたみを感じられるようになるんじゃないかな。あれ?ポジティブというより、ネガティブを思いっきり振り切った感じですかね?

最後に、今後チャレンジしたいことがあったら教えてください。

今年は音楽活動に力を入れます。昨年、ファンコミュニティを立ち上げたのですが、その売り上げをファンのみなさんに、音楽活動を通じ還元します。モデルやインフルエンサーとしての活動のほうが大きくなってはいますが、もともとは音楽が原点で、ずっとやってきているんです。あとはまだ内容は言えませんがやりたいこと、いや、私の中では絶対やると決めていることは、たくさんあります。SNSでも発信していきますので、チェックしてもらえたら嬉しいです。

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