バンド活動10周年。「僕たちは今が一番いい」と自信を持って発信できる。

恋愛や別れ、青春の葛藤など、等身大の経験を綴った切ない楽曲で多くの人から共感を得ている3ピースバンド、reGretGirl。あんず油の新CMのタイアップ曲として、「エバーソング」を提供いただいています。前編では音楽活動を通じて大切にしていることや、結成時のエピソードなどをうかがいました。後編ではターニングポイントとなった出来事や今後チャレンジしてみたいことなど、reGretGirlの「これまで」と「これから」について深掘りしていきます。

MASAHIRO HIRABE平部雅洋 (Vo. / Gt.)
1993年12月29日生まれ。物心ついたころから音楽に触れる。中学校は吹奏楽部でパーカッションを担当、高校に入り軽音楽部に入部。ドラムを志望していたが、所属したバンドに既にベースとドラムがいたため、ギター・ボーカルを始める。大学入学直後に彼女に振られたのをきっかけに今とは別のメンバーでreGretGirlを結成したものの、半年も経たずに平部以外のメンバーが脱退してしまう。その後、十九川・前田と出会い現在のreGretGirlの形となる。全ての曲の作詞・作曲を担当。
MUNEHIRO TOKUGAWA十九川宗裕(Ba.)
1991年4月9日生まれ。高校2年生のときにベースを購入するも、すぐに挫折。大学生になり、なにか新しいことを始めたいと思っていたところ、部屋で埃をかぶったベースを発見し、本格的に音楽活動を始める。以降ベースの低音の魅力や旋律の美しさに魅せられて練習に没頭する。2014年、大学の後輩である平部のライブを観に行き感銘を受け加入を希望し、reGretGirlのメンバーとなる。
MASASHI MAEDA前田将司(Dr.)
1995年1月23日生まれ。高校入学時に軽音楽部に入り本格的に音楽を始める。ライブハウスで平部・十九川と出会い、2015年1月よりreGretGirlのサポートメンバーとして参加。その後、公式でのメンバー加入発表をしないまま、正式メンバーとして現在に至る。平部曰く「ドラムに強いこだわりを持っているが、本人がそれに気づいていない」とのこと。

大切なものをなくしたから前に進めた。

音楽活動のターニングポイントになったと感じるエピソードはありますか?

平部
reGretGirlを結成するきっかけにもなった、最初の失恋ですね。当時すごく落ち込んでいたんですけど、そのときにback numberの「春を歌にして」という曲を聴いて、「こんなにも僕の気持ちを歌ってくれるバンドがいるんだ!」と感動しましたし、「自分の経験や思っていることを歌にしても人の心を動かせるんだ!」という発見もありました。そのときから「こういう音楽活動がしたい」と強く思うようになり、本気でプロを目指し始めたんです。

十九川
僕は平部のライブを聴きに行ったときと、勤めていた会社を辞めたときですね。会社では事務の仕事を任されていたんですけど、極端な言い方をすると「僕がいなくても成り立つ仕事だな……」と思うようになってきて。それからは自分にしかできないことをやろうと思い、30歳のときに退職して、上京して、メジャーデビューまで果たすことができました。我ながらすごい経験をしていると思います(笑)。

前田
やっぱりサポートメンバーとして参加したときですかね。最初は別のバンドで活動していたんですが、そこを脱退して、当時通っていた大学も辞めて、さらにバイト先も潰れてと、何もなくなった時期があって(笑)。そんなときに平部と十九川から声をかけてもらったんです。ゼロからのスタートだったので、逆に新しいことを始めやすかったですね。

辛い経験や葛藤があったからこそ、今があるわけですね。
音楽活動を続ける中で、悩みや不安を感じることはありますか?

平部
不安は常にあります。だけどそれ以上に、10年続けてこられたという自信がありますし、このメンバーだとずっと音楽を楽しんでいけるような期待感もあるんです。そう思わせてくれる環境にいられるというのが、本当に幸せなことだと感じますね。

十九川
僕も不安はありますが、「真面目に生きている人に嫌なことは起こらない」と信じて、「悔いがないように真剣に音楽をやりきろう」という気持ちで日々を過ごしています。

前田
僕は後ろを振り返らず、前しか見ないようにしています。何か大変なことがあったとしても「きっとなんとかなる」という気楽な気持ちで生きていますね。

飛躍は1つのミュージックビデオから。



reGretGirlとしてのターニングポイントはありましたか?

平部
2017年に「ホワイトアウト」という楽曲とミュージックビデオを公開したときですね。僕たちとしては「新しい感じの曲ができたね」という軽い気持ちで投稿したんですけど、再生回数がものすごい勢いで増えて、SNS上でもバズって。そんな時期に開催したライブが終わった後に声をかけてくれたのが、今所属しているNo Big Deal Recordsの方だったんです。
今振り返ってみると、当時の音楽シーンはパーソナルな歌詞をリスナーが自己投影するというのが流行っていましたし、「ホワイトアウト」も僕の失恋体験がベースになっているので、共感を得ることができたんだと思います。

見た目にこだわることも大切。

ライブ活動をするにあたって外見にこだわることも大切と思いますが、
普段から気を遣っていることはありますか?

平部
運動はずっと続けています。実は僕、バンド活動を始めてから25kgも痩せたんです。当時のサポートメンバーから「本気でバンドやるなら体型絞ったほうがいいんじゃないか」と言われ「たしかにその通りだな」と思ったことがきっかけでした。おかげで体力もつきましたし、顔つきも変わって、周りから「すごく垢抜けたね」と言われるようにもなりましたね。

十九川
僕は身だしなみについて考えるのが苦手だったんですけど、最近はツアー前に美容院に行くことが増えて、以前よりも見た目には気を使うようになりましたね。あとは年齢とともに髭が濃くなってきたので脱毛にも通い始めましたし、ジムにも通っています。

前田
僕は頻繁に髪型を変えるようにしています。自分自身がすぐ飽きちゃうのもありますし、この2人の髪型が変わらなすぎるので。

十九川
たしかにほぼ変わってない(笑)。

平部
あと、めちゃくちゃ宣伝っぽくなっちゃうんですけど、今回のコラボレーションをきっかけに初めてあんず油を使わせていただいたんですが、僕の髪の毛と相性がとてもいいです(笑)。上京してからずっと髪のパサつきに悩んでいたので、「こんなにもツヤが出るんだ!」と驚いています。

十九川
僕は本当にズボラな人間なので、これまでヘアケアはまったくしていなかったんですけど、あんず油は一生使い続けると思います(笑)。

前田
僕も頻繁に髪型を変えるせいで髪が傷んでいたので、あんず油はとても重宝しています。

嬉しいコメントの数々、ありがとうございます!(笑)
ライブ前の過ごし方は決まっていますか?

平部
僕はライブ前には30分ほど走るようにしています。体が温まると声が出やすくなりますし、肺活量も鍛えられるので。

十九川
僕は自分が大好きなバンドのライブ映像を見て、気持ちを高めるようにしています。あと全員でやることとしては、その日のセットリストの確認作業ですね。

前田
それと本番のステージに上がる前には、全員で全員の背中を叩いて気合いを入れるようにしています。

音楽以外も楽しみたい。

音楽活動に関わらず、今後挑戦してみたいことはありますか?

平部
最近お笑いにハマっていてよくラジオで聴いているんですが、僕自身も話をして人を笑わせるのが好きなんです。だから、ライブのMCやラジオへの出演などを通じて、もっとトークで人を楽しませる機会を増やしていけたらいいなと思っています。

十九川
僕はゲームが好きなので、ゲーム配信などを通じてファンの方と交流してみたいと考えることはありますね。

前田
僕は小さい夢がたくさんあります。ボールペン字を習いたいですし、バイクの中型免許も取りたいですし、あと脱毛もしたいですね(笑)。

10年の集大成を楽しんでほしい。

最後に、6月から始まる全国ツアーへの意気込みやファンに向けての
メッセージをお願いします!

平部
今回の全国ツアーは過去最多の本数になり、これまでに行ったことのない地域でもライブができるので、今からとても楽しみです。そして何よりもreGretGirlは今が一番いい状態だと自信を持って言えますし、「エバーソング」もライブで披露できると思います。今までの楽曲と、僕たちの新しい一面、その両方をみなさんに受け取っていただけたら嬉しいです。

十九川
今回はreGretGirlの10周年という節目を飾るツアーでもあるので、いつも以上にがんばっていきたいと思っています。

前田
フルアルバムもリリースして、そこに収録している楽曲もたくさん披露できると思います。ぜひ楽しみにしていてほしいですね。

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